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This Old Guitar
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先週、いなかの親父から電話があり
一月に亡くなった福岡の叔父のギターがあるがいらないか?と言う。
親戚の中でギターを弾くものがいなかったらしく、親父がもらってきたのだと言う。
確かに若い頃にはギターを弾いてはいたが、最近はもうほとんど弾いたことがない。
狭い東京の住宅事情で、仕舞い込んでしまってなかなか出す暇がない。
屋根裏の倉庫には確か3台のギターがしまってあるはずだ。
しかし最近では倉庫から出してまで弾こうと考えたことがない。

親父に、今更ギターをもらっても弾かないし、場所をとるだけだから、
と断ろうとしたが、結構重厚なケースに入っていて、高そうなギターだと言う。

叔父は福岡の筑紫会というお琴の総本山に50年以上もいた人で、
自宅に録音スタジオや多大な設備を持ってた人間だった。
邦楽が仕事だとはいえ、楽器ならば悪いものは持ってないはずだ。
親父が言うには、叔父の友人の亡くなった伊藤さんという
元ギターリストの人のギターではないか?という。

親父に電話口でメーカーを尋ねた。
親父は楽器に疎く、どこのメーカーかもわからないと言う。
ギターのヘットに頭文字があるはずだというと、大きな文字でM**TAINと書いてあると言う。
Mの頭文字ですぐに思い付いたのがマーチンギター、
マーチンなら私の持ってるギターのどれよりも高く欲しいギターだった。
その頭文字を聞いただけで即送ってもらうことにした。

楽しみにしていたギターが届いたのが3日後
梱包を開封すると古ぼけた重厚なケースに入った古いギターが出てきた。
ギターのヘットを見ると、Mountain マウンテン
私の大きな期待を裏切りマーチンではなくマウンテン(Mountain)
でも私は、このギターに異常な関心を示した。

1弦の切れた古びたギターは、弦が錆びてるとはいえ
軽く弾くと奥域のある響きをする。
これでちゃんと弦を張り替えるとどんな響きがするんだろう?
週末に久々に楽器屋さんに立ち寄って弦を買った。
弦の張替えと同時に、薄汚れたボディーを丁寧に磨き綺麗にした。

弦の張替えは悪戦苦闘した。
もう何年も弦を張り替えていない。
張りの具合も解らなくて、新しい弦を何本か切ってしまった。
早く音を聞きたい思いで益々焦ってしまった。
何度も失敗をし、ようやく弦を張り終えた。

弾くと深みのある響き、私の持っているギターより格段に音がいい。
インターネットでマウンテンギターと検索すると
多少の情報は得られるが、ほとんど知りたい情報は得られない。
多少わかったのは1970年後半あたりの古いギターぐらいしか解らない。
このギターがどのくらい価値があるもので、評価はどうなのか?
ただそんなことは、もうどうでもいい。
音のいいギターが一台そこにあるだけだ。
自分が満足さえ出来てればどうでもいい。

古いギターと言えば、今は亡くなったジョン・デンバーの
This Old Guitar と言う歌がが思い出される。
私も昔良く弾いて歌った歌だが、
こんな形で古いギターを手に入れるとは思ってもいなかった。

ただ残念なのは、買ってきた弦の硬さミディアムが私には硬すぎて
今の私ではロクにコードを抑えることが出来ない。
昔はこんなはずではなかったのに、張り替えたばかりの弦ではあるが
もっとやわらかい弦に張り替えよう。
そうすれば、叔父の形見として、
私の手元に残ったギターをゆっくり弾ける。

PS.
このギターの内側に小さな文字でW-800の文字
MOUNTAIN W-800と思われる。
ネットの中のではW-600までは見つけたが、W-800は見つからなかった。

This Old Guitar_c0078652_0111730.jpg

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by h_chuman | 2007-04-04 00:11 | 個人
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